現地限定【住吉りをんの4日間】4回転に込める思い「早く跳んで早くやめる、はイヤ」

<フィギュアスケート:GPシリーズ第5戦フィンランド大会>◇エスポー・メトロアリーナ◇11月16~19日

住吉りをん(20=オリエンタルバイオ/明治大)が22年フランス杯から4戦連続の表彰台となる2位となりました。

フランス杯で国際スケート連盟(ISU)公認大会では日本女子初となる4回転トーループを決め、その次戦という重圧もありましたが、演技や自分の心身と丁寧に向き合いました。ファイナル進出(12月7~10日、中国・北京)はNHK杯の結果次第となります。

この4日間では「りをん」の名前の由来や、トーループ以外の4回転ジャンプの状況、アイスダンスへの関心についても打ち明けました。本番前日の公式練習からフリー翌日までの言葉を現地発でお届けします。

フィギュア

フィンランド大会・女子シングル成績


順位名前SPフリー合計
1坂本花織69.69135.52205.21
2住吉りをん68.65121.56190.21
3アンバー・グレン51.61133.78185.39
4キム・チェヨン66.19115.23181.42
5ロリーヌ・シルト61.07114.64175.71
6ネラ・ペルコネン58.12114.76172.88
7ララ・ナキ・グットマン58.24110.09168.33
8ユ・ヨン63.46104.68168.14
9河辺愛菜50.12110.88161.00
10スター・アンドリュース57.3697.06154.42
11ヤンナ・ユルキネン54.2189.95144.16
12ウーナ・オーナスボリ58.6395.11153.74

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左から2位の住吉、優勝した坂本、3位のグレン(AP)

左から2位の住吉、優勝した坂本、3位のグレン(AP)

3月から座禅「今朝もしてきました」

11月16日 SP前日の公式練習後

――実際に会場で滑ってみていかがですか。

住吉 一番は(会場が)暖かかったのがうれしいです。すごく寒いのを覚悟して来ていたので。寒いと私はすごく体が動かなくなっちゃうので、暖かくてよかったなって思います。

――フランス杯で成功させた4回転トーループの感触はいかがですか。

住吉 昨日はやらなかったんですけど、今日はやって。本当に良い体の動きをしていました。自信がつく4回転の練習ができたかなと思います。

――結果次第でGPファイナル出場が見えてきますが、意気込みはいかがですか。

住吉 ファイナル、結構、状況的に厳しいので。そんなに深追いせずに、この試合は1つの試合として、楽しめたらいいかなと思って。ファイナルはそんなに気にしないでいこうかなと思っています。

――フランス杯から時間がありませんでしたが、どんなことに重点を置いて練習してきましたか。

住吉 練習はいつも通りのことを効率よくやってきました。あまり時間をたくさんではなく、効率よくやって。体力回復を一番の重点に置いてきました。すごく寝て。毎日10時間とか、寝ていました(笑い)

――4回転ジャンプを跳べたことが自信となって、良い流れが生まれていますか。

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。