現地限定【三浦佳生の言葉】進撃のラストポーズ、ジャッジに向かっていく理由

<フィギュアスケート:GPシリーズ第5戦フィンランド大会>◇エスポー・メトロアリーナ◇11月19日

GPシリーズ初優勝を飾った三浦佳生(18=オリエンタルバイオ/目黒日大高)が、フリーから一夜明けて思いを語りました。

ショートプログラム(SP)首位で迎えた18日のフリーは181・02点を記録し、合計274・56点。2季連続のファイナル(12月7~10日、中国・北京)進出を決めました。

エキシビション前に行われた取材では、ともに表彰台に立ったケビン・エイモズ(フランス)について熱く語り、フリー「進撃の巨人」の決めポーズに関するエピソードも披露。現地限定の「三浦佳生の言葉」をお届けします。

フィギュア

フィンランド大会・男子シングル成績


順位名前SPフリー合計
1三浦佳生93.54181.02274.56
2佐藤駿90.41182.93273.34
3ケビン・エイモズ73.94176.09250.03
4マッテオ・リッツオ73.37168.10241.47
5ニコライ・メモラ72.11149.14221.25
6島田高志郎77.81140.63218.44
7ニキータ・スタロスティン71.99129.16201.15
8イバン・シュムラトコ66.30134.37200.67
9リアム・カペイキス69.10127.84196.94
10アルレット・レバンディ61.82134.01195.83
11ジミー・マー77.81111.07191.26
12マカー・スンツェフ54.44107.56162.00

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メダリスト会見前にエイモズ(右)考案のポーズを取る佐藤(左)と三浦

メダリスト会見前にエイモズ(右)考案のポーズを取る佐藤(左)と三浦

起きたら初優勝の感慨消えてた

現地限定の一夜明け取材

――フリーから一夜明けて、気持ちはいかがですか

三浦 昨日はすごくうれしかったんですが、今日になったら、うれしさがあんまりないというか…。特にいつもと変わりない“日常の始まり”みたいな気分です。

――スピンだったり、ミスがあった中での優勝だったからでしょうか

三浦 優勝っていうこと自体が、やっぱりうれしいんですけれど、内容を見てみると、自分が満足できる演技ではなかった。そこなんですかね。いつもの練習をする朝のような、普段の1日の始まりのような起き方でした。スケートカナダの時も「2位、まぁ頑張ったな」とか、後からくるんですが、そんなにないというか…。じわっというのもなかったです。起きたら「あぁ、起きた」みたいな感じでした。

――最も満足できなかったのはスピンでしょうか

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。