【青木祐奈の言葉】見つけた自分の可能性「全日本がもし…」/NHK杯まとめ

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第6NHK杯>◇大阪・東和薬品ラクタブドーム◇女子シングル

節目の大学4年生シーズンにして、GPシリーズ初出場となった青木祐奈(21=日本大)が、自己ベストとなる合計184・46点で日本勢最上位の5位と健闘しました。

自身の振り付けで挑んだショートプログラム(SP)では、持ち前のルッツ-ループの連続3回転をともに回転不足ながらも着氷。「自分のスケート人生」を重ね合わせたフリーでも全7本のジャンプを降り、自国ファンから喝采を浴びました。

フリー翌日のエキシビション前には「全日本の結果がうまく次につなげられたら、そこはもう1回考えたい」と今後の進路についても言及。今大会でひときわ輝いた「青木祐奈の言葉」をお届けします。

フィギュア

NHK杯 女子シングル成績


順位名前SPフリー合計
1アバ・マリー・ジーグラー62.04138.46200.50
2リンゼイ・ソーングレン68.93129.80198.73
3ニーナ・ピンザローネ63.44131.22194.66
4イ・ヘイン62.93123.86188.95
5青木祐奈58.28126.18184.46
6アナスタシア・グバノワ55.80128.52184.32
7キム・イェリム59.33123.86183.19
8三原舞依62.82109.82172.64
9樋口新葉52.18113.51165.69
10ウィ・ソヨン60.6397.52158.15
11リア・セルナ56.8599.19156.04
12リンゼイ・ファン・ズンデルト43.4682.36125.82

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SPで演技する青木

SPで演技する青木

SPの演技

SPの演技

フリーの公式練習に臨む青木(右)と樋口

フリーの公式練習に臨む青木(右)と樋口

女子フリーの演技を終え、観客の声援に応える青木

女子フリーの演技を終え、観客の声援に応える青木

エキシビション

エキシビション

エキシビション

エキシビション

「新葉ちゃんも一緒…
リスペクトしている」

11月24日 SPを終えて

――演技後はうなずいていました。

青木 昨日までの不安に自分が打ち勝てたという意味でうれしかったので。でもやっぱりアクセルだったり、他のところだったりは完璧とまではいかなかったので、点数もそうですし、そこはまた次に向けての課題としていきたいなと思います。

――冒頭のルッツ―ループの感触はご自身としてはいかがでしたか。

青木 100パーセントではなくて、80パーセントぐらいだったんですけど。それでも6分間でちょっとステップアウトしてしまっていたので、それで一応、ちゃんと入れたっていうことに関してはよかったかなと思います。

――6分間でうまく着氷できてなかったところから、本番で出せました。切り替えはどのようにやられましたか。

青木 中庭先生から「たくさんのこと考えないでまっすぐ」っていう風に。もうそれだけ考えてやって、それが良かったのかなって思います。

――歓声を聞いた瞬間はどうでしたか。

青木 すごく気持ちよかったというか。こんなにたくさんの方から歓声を浴びることも現役じゃないとないと思ったので、かみしめた思いでした。

――あらためて、大学4年生でNHK杯にたどり着いたことはどう思いますか。

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。