【宇野昌磨の言葉】「ライバルであり仲間」競技観を語った/GPファイナルSP

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)ファイナル>◇7日◇中国・北京◇男子ショートプログラム(SP)

2連覇がかかる男子の宇野昌磨(25=トヨタ自動車)は演技時終了時では今季世界最高となる106・02点を記録し、2位発進しました。NHK杯に比べて感触は良くない中でも、「力でねじ伏せた」という冒頭の4回転フリップなど、力を示す演技となりました。世界のトップ6人が集まった場所、「ライバルであり仲間」への思いなども語りました。

フィギュア

GPファイナル男子シングルSP成績


順位選手名SP
1イリア・マリニン106.90
2宇野昌磨106.02
3鍵山優真103.72
4三浦佳生94.86
5ケビン・エイモズ93.20
6アダム・シャオ・イム・ファ88.36
男子SPの演技後、キス・アンド・クライで笑顔を見せる宇野(左)。右はタオルを掲げるランビエル・コーチ

男子SPの演技後、キス・アンド・クライで笑顔を見せる宇野(左)。右はタオルを掲げるランビエル・コーチ

力でねじ伏せたフリップ

SPを終えて

――NHK杯の演技を比べて

宇野 NHKの方が最終的には落ち着いた演技になりましたけど、6分間から結構不安定な部分が多かったので、ステップまでは割と「落ち着いてジャンプを」っていう演技になっていたので。それはステファン(・ランビエル・コーチ)も全く同意見で。でも、「ステップはすごい良かった、スピンも良かったよ。もっと今は自分のベースを出して、次はチャレンジをできるように」ってステファンに言われました。

――今季世界最高になりました(滑走終了時点)

宇野 どうですかね。この後、塗り替えられる気もしますけど。僕もフリップ、全然ベストじゃなかったですし。でも、1日ちょうど空きますし、ジャンプの調整としては問題ないんじゃないかなと思います。

――フリップは6分間ではあまり良くなかった

宇野 結構手こずってましたね。もう本番は力で伏せようと思って。すごい方向に跳んでたと思うんですけど。

――NHK杯では回転不足になっていたジャンプ

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。