【三浦佳生の言葉】「すごいステキだし、僕も見習いたい」/GPファイナルSP

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)ファイナル>◇7日◇中国・北京◇男子ショートプログラム(SP)

2年連続2度目の出場となる三浦佳生(18=オリエンタルバイオ/目黒日大高)が、今季自己ベストとなる94・86点をマークしました。「トコジラミみたいな虫がいた」と笑わせながら、演技後半の4回転トーループに3回転トーループをつなげるリカバリーも披露。イリア・マリニン(19=米国)の、ショートプログラム(SP)でのクワッドアクセル成功を祝福しつつ「すごい! で終わらせたら僕も競技者としての意味がない」と触発されました。

フィギュア

GPファイナル男子シングルSP成績


順位選手名SP
1イリア・マリニン106.90
2宇野昌磨106.02
3鍵山優真103.72
4三浦佳生94.86
5ケビン・エイモズ93.20
6アダム・シャオ・イム・ファ88.36
男子SPで演技する三浦(撮影・江口和貴)

男子SPで演技する三浦(撮影・江口和貴)

「何かトコジラミみたいな虫いて…」

SPを終えて

――演技を振り返って、あと点数はどうですか

三浦 そうですね。あの前3選手、すっごい、いい演技で。すごい緊張というか、まあ会場も広いですし、 やっぱり何か去年を超えてくるような緊張が襲ってきたんですけど、あと何か、演技前っていうか、前の選手の点数を待ってる時に、何かトコジラミみたいな虫いて、ガチです、ガチです。もう本当、リンクの真ん中の方にいて、それ取るのも、取ろうか迷ったんですけど、ちょっと自分の演技に邪魔なんで、一応、取ったんですけど、怖かったっすね。それでちょっと別のコースあって、まあ逆に、会場とか、前の選手とかを見ての緊張感はなくできたかなって思うので、まあ虫がいて良かったなと。ちょっと微妙なとこなんですけど。

――逆にそれで集中力が途切れたとか、最初のジャンプに影響したとか

三浦 そうですね。比較的、落ち着いて演技は始めることはできたなっていう風に思いますし、まあサルコーも形は悪くなかったんですけど、ちょっとセカンドいく時に、いこうとしたら、ちょっと何か突っかかっちゃったみたいな、まあ試合で時々。練習だとないんすけど、試合だと起こるような、まあスケーターあるある、っていう感じで。まあでも、落ち着いて。トー(ループ)も軸が曲がったんですけど、根性みたいな感じで、トーにコンビ付けられたんで良かったです。

男子SPの演技に臨む三浦(撮影・江口和貴)

男子SPの演技に臨む三浦(撮影・江口和貴)

――フリーに向けて。上はみんな100点台

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。