【坂本花織の言葉】ISU主要3大会制覇「誰でしょう、私(笑い)」/GPファイナルフリー

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)ファイナル>◇9日◇中国・北京◇女子フリー

坂本花織(23=シスメックス)が悲願のGPファイナル初優勝を飾りました。

ショートプログラム(SP)を今季世界最高得点で首位発進すると、フリーでもトップの148・35点を記録し、合計225・70点をマーク。4大陸選手権、世界選手権を合わせた国際スケート連盟(ISU)主催3大会での金メダル獲得は、浅田真央に続く日本女子2人目の快挙となりました。

4本目に予定していたフリップ―トーループの連続ジャンプが単発となりましたが、残りの3本全てを連続ジャンプとしました。坂本の喜びの声を現地発でお届けします。

フィギュア

GPファイナル女子シングル成績


順位選手名SPフリー合計
1坂本花織77.35148.35225.70
2ルナ・ヘンドリックス73.25130.11203.36
3吉田陽菜60.65142.51203.16
4ニーナ・ピンザローネ66.72128.19194.91
5イサボー・レビト56.53135.33191.86
6住吉りをん58.63121.76180.39

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練習の成果が出たリカバリー

フリーを終えて

――おめでとうございます

坂本 めっちゃうれしいです(笑顔)。

女子フリーの演技後、キス・アンド・クライで涙をぬぐう坂本(左)。右は中野コーチ

女子フリーの演技後、キス・アンド・クライで涙をぬぐう坂本(左)。右は中野コーチ

――キス・アンド・クライでは涙を流しました

坂本 ちょっと「うーっ」てきた(笑い)

――フリップにセカンドジャンプをつけられなかった瞬間に、最後のループにつけようと切り替えましたか

坂本 もうそこしかない。練習でもあそこでミスをしていなくてちょっとビックリしたんですけど、でも3―3でミスをするよりは気が楽だと思って。ループトー(3Lo-3T)とかできないし、ダブルでまだギリギリセーフだなって思いました。

女子フリーの演技に臨む坂本

女子フリーの演技に臨む坂本

――単独ジャンプの選択もあった中でリカバリーしないといけないという思いがありましたか

坂本 やっぱ0・01でも負けは負けだし、勝ちは勝ちなので。その点で1個ジャンプを跳ぶか跳ばないかで、ほんとに大きく点数も順位も変わるので。何としてでもループを。とりあえずループをしっかり決めたら、ダブルトーループはつけられると思ったので。とりあえずループに集中して、まずループをきれいに降りるということで最後にやってきました。

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。