【住吉りをんの言葉】4Tをフリー2本目に組み込む理由/GPファイナル一夜明け

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)ファイナル>◇10日◇中国・北京◇エキシビション

初出場の住吉りをん(20=オリエンタルバイオ/明治大)は6位となりました。

フリーから一夜明け、エキシビション前に現地メディア限定の取材対応。3大会に出場したGPシリーズを振り返り、武器となっている4回転トーループ習得までの経緯も語りました。

フリーでジャンプ2本目に4回転を組み込む理由などを明かした「住吉りをんの言葉」として、お届けします。

フィギュア

GPファイナル女子シングル成績


順位選手名SPフリー合計
1坂本花織77.35148.35225.70
2ルナ・ヘンドリックス73.25130.11203.36
3吉田陽菜60.65142.51203.16
4ニーナ・ピンザローネ66.72128.19194.91
5イサボー・レビト56.53135.33191.86
6住吉りをん58.63121.76180.39

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GPシリーズで学んだこと

フリー翌日の一夜明け取材

――ファイナルはどういう大会でしたか

住吉 すごくたくさんのことを学べて、こうやって一夜明けて冷静になって、やっぱり自分の実力がまだまだ足りていない。こういうファイナルという舞台は、本当に「少しミスをすることも許されないぐらいのレベルの試合なんだな」ということを実感したし、そこに出られたことが経験できて良かったなと思います。

フィギュアスケートGPファイナル女子6位から一夜明け、報道陣に対応する住吉

フィギュアスケートGPファイナル女子6位から一夜明け、報道陣に対応する住吉

――コロナ禍でなかなか海外遠征がかなわなかった世代。今季海外経験を積んでいく中で、試合以外で勉強になっている部分はありますか

住吉 やっぱりジュニアグランプリに出られなくて、ジュニアGPファイナルに日本開催だから出れる、となって中止になる年があったり…。去年も惜しいところで出られなくて、結構引っかかりそうで引っかからない、なかなか出られない試合っていうところがありました。それもあったので、今回、すごくファイナルという舞台自体を楽しむことはできたんですけど、楽しむだけじゃ、来れて良かったというだけじゃ、ダメだなと思うことができました。

――GPシリーズのサイクルはいかがでしたか。結構連戦でした

住吉 去年も今年も3戦目、5戦目に出ていて、去年はやっぱりに5戦目が日本だったので楽だったんですけど、今年は2回ヨーロッパでかなり疲れてしまった。フィンランドの後に体調を崩してしまって、体調を万全にして、すぐにファイナル、という風になっていた。ずっと短い期間で、すぐに試合、すぐに試合、というのは「きついな」とは思いつつ、それをこなせないと、結局はどのグランプリになったところで、やっぱりきついのかなと思います。「ベストは自分の中でこの試合」「何戦目に出るのがベスト」というのは言えないんですけど、どの試合になったとしても、調子を上げられる自分でいたい。それは自分にとって、そんなに難しいことじゃないんじゃないかなと思います。

――連戦が続く中で工夫していること、これから工夫していきたいことはありますか

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。