【中井亜美の言葉】励みになった「ミラノ五輪に行くんでしょ」/GPファイナルまとめ

<フィギュアスケート:ジュニアグランプリ(GP)ファイナル>◇中国・北京◇ジュニア女子シングル

2年連続出場となった中井亜美(15=TOKIOインカラミ)が合計187・04点で5位となりました。

11月中旬の全日本ジュニア選手権では、腰痛の影響もあって10位となり、全日本選手権出場を逃しました。そこから2週間半で迎えた今大会。自信を取り戻すまでには、同門の先輩・渡辺倫果の明るい励ましや、中庭健介コーチらの言葉が支えとなっていました。

フリー冒頭では武器のトリプルアクセル(3回転半)にも果敢に挑戦。攻めの姿勢を貫いた中井の言葉を現地発でお届けします。

フィギュア

ジュニアGPファイナル女子シングル成績


順位選手名SPフリー合計
1島田麻央68.27138.06206.33
2シン・ジア69.08131.67200.75
3上薗恋奈67.87128.59196.46
4キム・ユソン62.71127.77190.48
5中井亜美65.04122.00187.04
6クォン・ミンソル62.12120.94183.06

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渡辺倫果から届いたメッセージ

12月6日 公式練習を終えて

――滑った感触はいかがですか

中井 リンクが大きくて迫力があったのと、リンク自体も滑りやすかったので、この調子でどんどん上げていって、良い演技ができたらと思います。

――腰の状態はいかがですか

中井 全日本ジュニアが終わった後からは痛みも引いてきたんですが、まだちょっと痛みもあります。そこをカバーしつつ、全力で滑れたらいいなと思います。

フィギュアスケートGPファイナルの公式練習に臨むジュニア女子の中井

フィギュアスケートGPファイナルの公式練習に臨むジュニア女子の中井

――回復具合は何%ですか

中井 全日本ジュニアからは5割くらいよくなったと思います。

――練習量はいかがですか

中井 全日本ジュニアの前は追い込めていなかったので、その後は追い込んできました。そこが試合に出たらいいなと思います。

――北京は初めてかと思います。印象はいかがですか

中井 すごく建物が大きいところがびっくりしました。

――北京五輪で印象深い思い出はありますか

中井 自分も五輪に出たいと思っていて、街を歩いていると五輪のマークがあったりするので、そこで自分も出たいなってあらためて思います。

――全日本ジュニアからはどのように気持ちを切り替えましたか

中井 全日本選手権にも出られないと分かったので、そこから気持ちを切り替えるのは大変だったんですけど、やっぱりやるしかないので。1日1日を大切にして練習されてきました。

――気持ちを立て直す上できっかけになったものや支えになったものはありますか

中井 全日本ジュニアの後に渡辺倫果選手と電話をしたんですけど、その時にいろいろと励ましてくれたので、それが結構自分が変わるきっかけになったのかなと思います。

――どんな風に励まされましたか

中井 (渡辺のまねをしながら)「大丈夫だよ~!」って言われました(笑い)

――全日本ジュニアの直後ですか

中井 大会の日に終わってから電話してくれました。

――渡辺選手からかけてくれたんですか

中井 「大丈夫?」みたいな感じでLINEがきたんですけど、そのあとに「電話する?」と言ってくれて。「大丈夫じゃないよ~」って返しました(笑い)

――渡辺選手はお姉さんのような存在ですね

中井 大変な時も支えてくれる存在なのでありがたく思っています。

――渡辺選手は中国杯でメダルをつかみました。その姿は刺激になりましたか

中井 ライブで見ていたので、すごく良い演技をしていたので、自分もああいう風に良い演技をしたいです。

――渡辺選手からは気持ちの切り替えを教わったのですか

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。