【佐藤駿の言葉】「出たかったな」画面越しに感じた悔しさ　今季は世界選手権の表彰台へ

日本スケート連盟（JSF）による強化合宿が、イタリア北部のバレーゼで開催されました。26年ミラノ・コルティナダンベッツォオリンピック（五輪）で日本代表が練習拠点とする地に、昨季の世界選手権代表を中心とした12人が集結。8月14日から3日間の日程で練習に励み、当地の15日夜にはエキシビションが行われました。

夏季五輪が終わり、日刊スポーツ「Figure365」取材班はパリからミラノへ直行。どこよりも早く、の思いで1年半後の冬季五輪へスタートを切りました。

24年4大陸選手権銀メダルの佐藤駿（20＝エームサービス／明治大）も合宿に参加。昨季は目標としていた世界選手権への出場がかなわず、テレビで仲間の活躍を見ながら「出たかった」と悔しさが込み上げたといいます。ミラノ五輪のプレシーズンとなる今季への思いを「佐藤駿の言葉」としてお届けします。

フィギュア2024.08.23 06:00

藤塚大輔

イタリア合宿での「言葉」

一番の収穫は4回転サルコー

イタリア・バレーゼでの強化合宿中に談笑する三浦佳生（左）と佐藤駿（以下、撮影はすべて藤塚大輔）

―ミラノ五輪で拠点となる場所で練習した感触はいかがですか

佐藤　自分もすごく成長することができたと思います。今日の練習で4回転の調子も上がってきています。

強化合宿で練習に励む佐藤駿

―鍵山選手や三浦選手と一緒の練習はいかがですか

うれしいことでもありますし、なかなか一緒に練習する機会はないので、こういったところで見て、いろいろなものを吸収できたらいいかなと思います。

―今日はサルコーを練習されていました。今季は組み込んでいく予定はありますか

佐藤　昨日、佳生とか優真とか草太くんとかが跳んでいるのを見て、感覚的にいけそうかなと思ってやってみたら、結構調子が良かったので。（4回転サルコーは）こっちに来てから一番の収穫かなと思います。実際に曲で入れるかは、まだフリーでやっていないので分からないですけど、帰ってから引き続き練習して、もし調子が上がってこれば、フリーに入れることも検討していけたらいいのかなと思います。

―サルコーはそこまで力を入れて練習するつもりではなかったかのですか

本文残り66％　（1111文字／1671文字）

keywords

#【藤塚大輔】 #佐藤駿 #フィギュア

スポーツ

藤塚大輔Daisuke Fujitsuka

Gifu

岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部（野球以外の担当）所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。