【吉田陽菜の言葉】「目指せる位置にいることに胸張って」“基礎徹底”でミラノ五輪へ

日本スケート連盟(JSF)による強化合宿が、イタリア北部のバレーゼで開催されました。26年ミラノ・コルティナダンベッツォオリンピック(五輪)で日本代表が練習拠点とする地に、昨季の世界選手権代表を中心とした12人が集結。8月14日から3日間の日程で練習に励み、当地の15日夜にはエキシビションが行われました。

夏季五輪が終わり、日刊スポーツ「Figure365」取材班はパリからミラノへ直行。どこよりも早く、の思いで1年半後の冬季五輪へスタートを切りました。

昨季の世界選手権8位の吉田陽菜(19=木下アカデミー)も合宿に参加。さらなる飛躍を目指す今季は、基礎の徹底とトリプルアクセル(3回転半)の精度向上を図ります。五輪プレシーズンへの意気込みを「吉田陽菜の言葉」としてお届けします。

フィギュア

イタリア・バレーゼでのエキシビションで演技を披露するフィギュアスケート女子の吉田陽菜(以下、撮影はすべて藤塚大輔)

イタリア・バレーゼでのエキシビションで演技を披露するフィギュアスケート女子の吉田陽菜(以下、撮影はすべて藤塚大輔)

パリ五輪から受けた刺激

―ミラノ五輪で拠点となる地で滑った感触はいかがですか

吉田 まだ全然、オリンピックに立っている姿は想像できないですけど、このリンクで雰囲気をつかめたと思うので、より一層気が引き締まったかなと思います。ここに戻ってきたいという気持ちがすごく湧いてきたので、ミラノに向けてやることをやっていくだけかなと思います。

―パリ五輪からインスピレーションを受けたものはありましたか

吉田 テレビでいろいろな競技を観戦して勇気や感動をもらったので、自分もそのような選手の方々のように、見ている方々に感動や勇気を与えたいなと思いました。

―吉田選手にとって、五輪はどのような舞台ですか

吉田 どの選手もオリンピックを目標に頑張っていて、世界選手権などを含めた国際大会の中でも特別な試合だと思います。今、そこを目指せる位置にいることにしっかり胸を張って、自分ができる精いっぱいを尽くしたいなと思います。

―今春から同志社大に入学しました。大学とスケートとのバランスはいかがですか

本文残り68% (1171文字/1726文字)

岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。