【山下真瑚の言葉】「マコの頭や心の中を見せてあげる」大学最終年もワールド全開

昨季の全日本選手権8位の山下真瑚(21=中京大)が、中部選手権で総合2位となりました。22日のショートプログラム(SP)を61・20点で2位発進すると、23日のフリーは1位の116・79点をマークし、合計177・99点としました。

大学ラストイヤーとなる今季は、SPでオリエンタル系の曲調の「Hindi Sad Diamonds」を、フリーで「Creep」を演じます。持ち味の大きなジャンプを生かしつつ、表現面でも独特の世界観で魅了。「戻ってきたと思ってもらえるように頑張りたい」という思いを胸に秘め、さらなる飛躍を目指します。

“真瑚ワールド”全開の演技後のコメントを「山下真瑚の言葉」としてお届けします。

フィギュア

<フィギュアスケート:中部選手権>◇最終日◇9月22、23日◇名古屋市・邦和みなとスポーツ&カルチャー◇女子SP、フリー

女子SPで演技する山下

女子SPで演技する山下

女子SPで演技する山下

女子SPで演技する山下

SP2位、フリーは1位で総合2位

-SPは雰囲気がよく出ていたように思います

山下 だいぶ体力もついてきて、最初の頃よりも動きはよくなっていると感じます。

-今日も高さのあるジャンプを降りました。ジャンプを跳ぶ時にはどのような点に気をつけていますか

山下 大きく跳びすぎないようにすることです。ずっと勢いとかで跳んでいることが多かったんですけど、ここ数年はボーンじゃなくキュって(笑い)。うーん、なんだろう、ボーンじゃなくって、ちっちゃく、ちっちゃくと、理論立てて跳べるようになってきたかなって思います。

-SPはこれまで馴染みがない曲調だと思います

山下 多分、ちょっとリズムが速くて。いつものゆったりとした曲よりも。そのリズムに引っ張られているのかなと思っています。それを続けていると、苦手だなという思いが無意識のうちに出てきちゃっていると思うので。去年のフリーもリズムが速いところは苦手意識が出てきちゃうのがありました。でもフリーで跳べているから、跳べるはずなんですよ、ショートでも(笑い)。それがだんだんとちょっとずつできるようになってきているので、このままもうちょっとできるようにしたいです。

女子フリーで演技する山下

女子フリーで演技する山下

2024中部フィギュアスケート選手権大会シニア女子フリー 表彰式で笑顔を見せる、左から2位山下真瑚、優勝の松生理乃、3位河辺愛菜(2024年9月23日撮影)

2024中部フィギュアスケート選手権大会シニア女子フリー 表彰式で笑顔を見せる、左から2位山下真瑚、優勝の松生理乃、3位河辺愛菜(2024年9月23日撮影)

昨季から呼吸改善…今季も「あ、ちゃんと息してる」

-オリエンタルな雰囲気を出すために研究していることはありますか

山下 その曲の映像を見てみると、すごく変な動きばっかりしているんですよ、グルグル回ったり。変な動きって言っていいか分からないですけど(笑い)。真瑚からしたら、あまり見たことがない動きで、サーカスみたいな感じで。今回の振り付けは佐藤操(みさお)先生に初めてお願いしたので、見たことない動きばっかりだったんですよ。『今何したの?』と思っちゃうくらいで(笑い)。「まねしてみて」と言われてもできない動きが多かったので。とりあえずまねしてみるところから始まって、そこから自分自身の動き方がよくなるように研究してきました。

-新しいことをやることに喜びを感じますか

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。