【樋口新葉の言葉】5年ぶりスケアメは結果にこだわり「ギリギリの点数」/現地限定

【アレン=藤塚大輔】22年北京オリンピック(五輪)団体銀メダルの樋口新葉(23=ノエビア)が、1番滑走で4位につけました。

66・12点を記録し、68・43点で首位のイザボー・レビト(米国)と2・31点差。結果にこだわる気持ちを持ちながら、19日(日本時間20日)のフリーへ向かいます。

現地取材メディア限定となる17日の公式練習、この日のSPを終えた思いを「樋口新葉の言葉」としてお届けします。

フィギュア

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第1戦スケートアメリカ>◇10月18日(日本時間19日)◇テキサス・アレン◇女子ショートプログラム(SP)

スケートアメリカ女子SP成績


順位選手名SP
1イザボー・レビト68.43
2ブレイディ・テネル66.99
3渡辺倫果66.54
4樋口新葉66.12
5ニーナ・ピンザローネ62.85
6キム・ミンチェ60.66
7エリス・リン・グレイシー60.22
8リビア・カイザー58.72
9オルガ・ミクティナ56.81
10青木祐奈56.51
11ソフィア・ステピチェンコ44.56
12レア・セルナ42.85
女子SPで演技を披露する樋口(撮影・藤塚大輔)

女子SPで演技を披露する樋口(撮影・藤塚大輔)

次につながるような滑りを

SPを終えて

―1番滑走でした

6分に入るときにちょっと緊張していたので、ジャンプが少しハマらなかったんですけど、本番はすごく集中して、落ち着いて滑れたんじゃないかなと思います。

―ドキドキしながら6分間練習をしていたんでしょうか

「ちょっと緊張してるな」っていうのを滑る直前で感じたので、体の感覚とかが「少し足が浮いてるかな」と思うような感じだったんですけど、ちゃんと自分のいつもの練習というか感覚を取り戻せたので、それは練習の成果が出たんじゃないかなと思います。

―点数的にはいかがですか

やっぱりコンビネーションは降りた瞬間に「ちょっと回転足りないかな」と思っていたので「そこで引かれるかな」と思っていたんですけど、ステップと、フリップがちょっと気になったなと思いました。

女子SPで演技を披露する樋口(撮影・藤塚大輔)

女子SPで演技を披露する樋口(撮影・藤塚大輔)

―新たなモチベーションを得たような表情で、すがすがしく滑ってたように見えました

今シーズン2戦、グランプリシリーズに選んでもらえたのもそうですし、ちゃんと去年とは違って、モチベーションもある中で「結果を残したいな」という気持ちがすごく強くなったので、それが練習にも影響して、試合でちゃんと結果を残せたかなと思います。

―点数に関してはいかがですか

66点はギリギリの点数かなと思うんですけど、明日切り替えて、ちゃんとまたやりたいなと思います。

女子SPで演技を披露する樋口(撮影・藤塚大輔)

女子SPで演技を披露する樋口(撮影・藤塚大輔)

―「ギリギリ」の意味を教えてください

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。