【三浦佳生の言葉】「最初から棄権は全く考えてなかった」/現地限定

【アレン=藤塚大輔】24年世界選手権8位の三浦佳生(19=オリエンタルバイオ/明治大)が2位発進しました。

左太ももに痛みを抱える中で、自己ベストを4点以上更新する99・54点を記録。1位のイリア・マリニン(米国)とは0・15点差と肉薄しました。

現地取材メディア限定で行われた演技直後の囲み取材と、上位選手会見での様子を「三浦佳生の言葉」としてお届けします。

フィギュア

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第1戦スケートアメリカ>◇10月19日(日本時間20日)◇テキサス・アレン◇男子ショートプログラム(SP)


順位選手名SP
1イリア・マリニン99.69
2三浦佳生99.54
3ニカ・エガゼ93.89
4ケビン・エイモズ92.04
5デニス・バシリエフス85.10
6島田高志郎81.88
7吉岡希80.79
8マキシム・ナウモフ73.11
9ドノバン・カリーヨ67.48
10ウェスリー・チウ66.86
11ルカ・ブルサード65.31
12フランソワ・ピトー56.16
男子SPの演技を終え、キスアンドクライで笑顔を見せる三浦佳生(左)(共同)

男子SPの演技を終え、キスアンドクライで笑顔を見せる三浦佳生(左)(共同)

痛みとの闘い

男子SPを終えて

―自己ベストを更新しました

(100点まで)もうちょっと、もうちょっとね。そこがちょっとやっぱ悔しかった。

―表情は明るいですが、足の状態はいかがですか

もちろんアドレナリンもありますし、やっぱりケア方法をしっかり教わって。それは普段のケアとはまた違う大会でのケアの方法。やっぱりその試合、いや練習の時みたいにやっぱり決まったリズムではないので、普段とはまた違う方法で。今回はそれを教わってやってきたら、まあ痛いんですけど、徐々にやっぱり軽くなったというか。痛み止めも飲んでますし、テーピングもしてるんで、あとはケガのリスクがこれ以上ないっていう、ここから悪化しないっていうのが一番の安心材料なので、そこはのびのびとできるかなと。

男子SPで2位の三浦佳生(共同)

男子SPで2位の三浦佳生(共同)

―今大会を棄権することは全く考えなかったのでしょうか

いや、もう棄権は考えられないですね。やっぱりどうしても、全日本もありますけど、やっぱり世界選手権の選考だったり、そういうのに色々関わってくるので。そういったところで、やっぱり結果も大事ですし、試合を出て点数をもらうっていうことをしないとやっぱり選ばれない。全日本一発勝負じゃちょっときついので。最初から棄権ということは全く考えてなかったですし、本当にできることをやろうっていう意識だけ持ってきました。

男子SPで2位の三浦佳生(共同)

男子SPで2位の三浦佳生(共同)

男子SPで2位の三浦佳生(共同)

男子SPで2位の三浦佳生(共同)

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。