【渡辺倫果の言葉】「今はプライドを捨てて着実に」3A回避で2位にホッ/現地限定

【アレン=藤塚大輔】ショートプログラム(SP)3位発進の渡辺倫果(22=三和建装/法政大)は、フリー128・68点の合計195・22点で2位でした。優勝の樋口新葉と日本勢ワンツーフィニッシュ。大技トリプルアクセル(3回転半)を回避した構成で表彰台を射止め、ホッとした様子を見せました。

現地取材メディアのみが聞いたフリー後の思いを「渡辺倫果の言葉」としてお届けします。

フィギュア

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第1戦スケートアメリカ>◇10月19日(日本時間20日)◇テキサス・アレン◇女子フリー


順位選手名SPフリー合計
1樋口新葉66.12130.81196.93
2渡辺倫果66.54128.68195.22
3イザボー・レビト68.43126.40194.83
4ニーナ・ピンザローネ62.85130.76193.61
5ブレイディ・テネル66.99125.05192.04
6エリス・リン・グレイシー60.22123.72183.94
7青木祐奈56.51126.52183.03
8リビア・カイザー58.72118.95177.67
9オルガ・ミクティナ56.81109.96166.77
10キム・ミンチェ60.66104.91165.57
11レア・セルナ42.85109.02151.87
12ソフィア・ステピチェンコ44.5693.36137.92
女子フリーの演技を終え、笑顔の渡辺倫果。GP2位となった(共同)

女子フリーの演技を終え、笑顔の渡辺倫果。GP2位となった(共同)

悩んだ末の3A回避

女子フリーを終えて

―今日はトリプルアクセルを抜いた構成で挑みました

すごく悩みました。すごく悩んだんですけど、時にはプライドを捨てないといけない時もありますので。昨日もお伝えした通り、結果が出れば、他の大会で挑戦するのに近いっていうのはありますので、今はプライド捨てて、着実に進んでいくべき大会だなと思ったので、今回はアクセルを回避しました。

演技する渡辺倫果(共同)

演技する渡辺倫果(共同)

―点数についてはいかがですか

ちょっと伸びなかったなっていう印象はあるんですけども。130点台はさすがに乗りたかったなっていう思いもありますけど、厳しいジャッジングの中でまずはよくやったという気持ちと、ロンバルディアから1ヶ月間、成果はちゃんと着実にこの大会で出たと思いますので。残り中国大会まで1カ月ありますので、またしっかりとアクセル成功目指して頑張っていければと思います。

女子でGP初優勝を果たし表彰台で笑顔の樋口新葉。左は2位の渡辺倫果、右は3位のイザボー・レビト(共同)

女子でGP初優勝を果たし表彰台で笑顔の樋口新葉。左は2位の渡辺倫果、右は3位のイザボー・レビト(共同)

―3位以内には入りたいという狙いでしたか

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。