【三浦佳生の言葉】優真、イリア…「考えが似ている部分もあるかなって」/現地限定

【アレン=藤塚大輔】3位で大会を終えた三浦佳生(19=オリエンタルバイオ/明治大)がエキシビション前に現地限定のインタビューに応じました。ジュニアから競い合ってきた同世代の鍵山優真、そして世界王者となったイリア・マリニンについて、いまどう感じているのか。包み隠すことなく気持ちを語ってくれました。5回転ジャンプに挑んだ過去も明かしてくれた「三浦佳生の言葉」です。

フィギュア

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第1戦スケートアメリカ>◇10月20日(日本時間21日)◇テキサス・アレン◇一夜明け取材

エキシビションで演技を披露する三浦(撮影・藤塚大輔)

エキシビションで演技を披露する三浦(撮影・藤塚大輔)

マリニンからかけられた言葉

一夜明け取材

―今大会中、鍵山選手が「(三浦選手を)ライバルだと思ってない」と思っていると話されていました。何か感じるところがあるんですか

建前で言ってくれることはあるんすけど、言葉の節々から(笑い)、全然感じてるんですよね。こっちは。向こうがそう感じてないってことを。もう。全く眼中になさそうです(笑顔)。

―ジュニア時代から競い合ってきました

いやいや、ジュニア時代も別に。今のところ、まだ彼にライバルって思ってもらえてる時期はないです。これからこれからって思ってたらもうこんな歳になっちゃった。もう来年には20歳。そろそろ思ってもらいたい。でもそのためには自分が頑張んなきゃいけないんで、まだまだ足りない。

―具体的にどういうところが足りないと思いますか

もちろんスケートのスキルだったり、エレメンツ要素、試合でどれだけ安定して決められるか、色々ありますけど。やっぱ彼の性格上、多分上しか見てない、下見ることないんで。彼は今、イリアしか眼中にないと思ってる。ただ、思ってもらうためにはまずは1回勝たないとっていうところ。それがくっそ難しいんすけどね。めっちゃ難しいんすけど、1回勝たないと無理だねっていう感じです。

―NHK杯で勝ったら…

いやいやいやいや。多分無理っすよ。正直なところ、弱気ってわけじゃなくて、もうシンプルに今の技術差っていうのは自分も感じてるんで。それを踏まえたら、試合って何があるかわかんないっていう点はありますけど、それを置いといても、やっぱりまだまだ差はある、自分の中では。それを埋めるためにどうやって、練習から取り組むかでまた変わってくるじゃないかな。

エキシビション前の取材でポーズをとる三浦(撮影・藤塚大輔)

エキシビション前の取材でポーズをとる三浦(撮影・藤塚大輔)

―この大会でマリニン選手はフリーで2位でした

ただ、彼もまだシーズン序盤なんで。これからどんどん構成が上がってくんで。シーズン終盤にはトリプルルッツのステップアウトが4回転ルッツ―オイラ―トリプリフリップになってるんで。今日もちょっとね、1個パンクして、2個ミスが来たから、もう最後わけわからんコンビネーションやってましたけど、あれも多分急に入れたものです、4S―3Aも。考えられないです。

―リンクですれ違う時にマリニン選手と会話されていましたね

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。