【松生理乃の言葉】演技中にかかった「伸び伸び」「思い切って」の声/現地限定 

前回大会3位の松生理乃(20=中京大)は52・31点で10位発進となりました。練習でも珍しいという2本のジャンプミス。原因を探りながら、フリーへ向けて、あらためて意識がけていくことを語りました。

前日に行われた公式練習後も合わせ、現地取材メディア限定の「松生理乃の言葉」としてお届けします。

フィギュア

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第2戦スケートカナダ>◇10月25日(日本時間26日)◇カナダ・ハリファクス◇女子ショートプログラム(SP)


順位選手名SP
1坂本花織74.97
2アリサ・リウ67.68
3キミー・レポンド66.94
4吉田陽菜65.32
5マデリン・シーザス65.28
6エリス・リン・グレイシー58.64
7カイヤ・ライター57.66
8キム・イェリム56.12
9サラ・モード・デュピュイ54.15
10松生理乃52.31
11ウィ・ソヨン47.86
12エカテリーナ・クラコワ47.31

「なんでなんだろう…」

SPを終えて

―2つのジャンプはご自身ではどういうふうに振り返ってらっしゃいますか

練習からジャンプ3つの中の2つ失敗するっていうのはなかなかないミスでもあるので。アクセルで失敗してしまった時点で、すごく自分の中でもびっくりしたし、そのあと3―3跳べたところはよかったかなって思うんですけど。気持ちを立て直しきれずに、ルッツでもまた失敗してしまったっていうのは、もちろん悔しいんですけど、なんでそういうことになったのかがまだ分からなくて。ルッツもだいぶ調子が良くなってきてる中での演技だったので、なんでなんだろうっていうのが今の気持ちです。

女子SPで演技を披露する松生(撮影・藤塚大輔)

女子SPで演技を披露する松生(撮影・藤塚大輔)

―演技中、先生からも声がかかってたと思います

まず、アクセルで失敗してしまって、すごい動揺してるのが先生も多分見ててわかったと思うので。「思いっきり」って言ってもらって。思いっきりやった方が絶対ジャンプの成功率も上がってくるって思ったので、そこは聞こえてたので、ちゃんと思いっきり跳ばないとなって思いました。

女子SPで演技を披露する松生(撮影・藤塚大輔)

女子SPで演技を披露する松生(撮影・藤塚大輔)

―緊張感がありましたか

そうですね。やっぱりグランプリシリーズっていう舞台はすごく緊張する場でもあるし、去年いい成績だったっていうので、いつもとは違う緊張っていうのももちろんあって。でもその緊張すごいしすぎてるっていうふうではなくて、いい緊張感かなっていうのはあったので、そこが原因ではなかったのかなって思います。

―2本目はきっちりコンビネーションまとめました

ジャンプはショートは3本しかないので、コンビネーションはもう絶対に跳ばないといけないっていうのは思ってたし、先生から「伸び伸び」「思い切って」って言われた直後だったので、やんなきゃって思って。そこはきれいに跳べたのかなって思うので、そこは唯一良かったところだったかなって。

女子SPで演技を披露する松生(撮影・藤塚大輔)

女子SPで演技を披露する松生(撮影・藤塚大輔)

―あと、まだフリーがあります。どのように切り替えてますか

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。