【佐藤駿の言葉】「100点に届く演技ではなかった」大台突破の鍵とは?/現地限定 

佐藤駿(20=エームサービス/明治大)が96・52点でSP2位発進となりました。

22日夜の現地入り後の公式練習や直前の6分間練習ではジャンプで苦戦する場面もありましたが、本番では全3本のジャンプを成功させました。ただ、後半のステップシークエンスではレベル「2」にとどまり、「もうちょっと頑張れた」と反省。大台となるSP100点超えへ向け、課題を明確にしました。

SP後の現地取材メディア限定のやりとりを「佐藤駿の言葉」としてお届けします。

フィギュア

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第2戦スケートカナダ>◇10月26日(日本時間27日)◇カナダ・ハリファクス◇男子ショートプログラム(SP)


順位選手名SP
1イリア・マリニン106.22
2佐藤駿96.52
3山本草太92.16
4チャ・ジュンファン88.38
5スティーブン・ゴゴレフ82.70
6ウラジーミル・リトビンツェフ79.11
7ジェイソン・ブラウン79.03
8リュック・エコノミデス77.87
9アレクサ・ラキッチ76.74
10ガブリエル・フランジパーニ76.18
11マーク・ゴロニツキー71.79
12ローマン・サドフスキー63.37
男子SP当日の公式練習に参加した佐藤駿(撮影・藤塚大輔)

男子SP当日の公式練習に参加した佐藤駿(撮影・藤塚大輔)

SPの演技をする佐藤駿(共同)

SPの演技をする佐藤駿(共同)

気合いで降りたルッツ

SPを終えて

―演技を振り返っていかがですか

そうですね。ステップのところであからさまにクラスター(片足で三つの連続したターンが組み合わさった技)がとんでしまって、もっとステップが出来たなと思いました。後半もちょっと壁に当たってしまって、あまり滑り切れていなかった部分があったので、そこはもっとできたなと思うところで悔しいなと思います。ジャンプは6分間(練習)であまり良くなくて、その分、緊張とかもあったんですけど、ルッツも気合いで降りることができたので、すごく良かったなと思っています。

男子SP後の会見でポーズをとる佐藤駿(左)と山本草太(撮影・藤塚大輔)

男子SP後の会見でポーズをとる佐藤駿(左)と山本草太(撮影・藤塚大輔)

SPの演技する佐藤駿(共同)

SPの演技する佐藤駿(共同)

―演技後は右拳を握り締めてガッツポーズをしていました。100点を超えた手応えはありましたか

そうですね。100点に届く演技では、まだなかったかなと思っていて。ジャンプはすごく良かったかなと思うんですけど、プログラム全体で見た時にクラスターが飛んでしまったり、ファイブコンポーネンツ(演技構成点)の面がもうちょっと頑張れたらという思いがあったので。ただ、点数には満足しているかなと思います。

男子SPの演技を終え、観客に手を振る佐藤駿(共同)

男子SPの演技を終え、観客に手を振る佐藤駿(共同)

―ジャンプは練習で苦戦していましたが、どのように調整しましたか

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。