青木祐奈の手を握った本田真凜 「特別な大学4年の全日本」を掴んだ6練直前の友情

今年もフィギュアスケートの全日本選手権(12月、長野)出場権を懸けた、大学4年生のドラマがありました。

11月3~5日に青森・テクノルアイスパーク八戸で行われた東日本選手権。女子は上位5人だけに与えられる全日本への切符を目指し、熾烈(しれつ)な争いが繰り広げられました。

優勝は日大4年生の青木祐奈(21)、5位で通過したのが明治大4年生の本田真凜(22=JAL)。現地で取材した記者が、両者の特別な思いに迫りました。

フィギュア

東日本選手権・ 青木のSP、フリー

東日本選手権・ 本田のSP、フリー

フリーの演技後、得点を確認し厳しい表情を見せた本田(左)

フリーの演技後、得点を確認し厳しい表情を見せた本田(左)

5枠をかけた勝負の東日本選手権

太平洋に面した八戸はその日、朝から雨が降っていた。

11月4日、土曜日。3連休の2日目は、初日に比べて気温が大きく下がった。

会場の周りを鮮やかな黄色で染めていたイチョウの葉も、雨の影響で地面に散った。

最高気温は前日より8度低い16度。八戸名物「せんべい汁」を販売する店の前には、整氷作業のたびに観客や関係者の列ができた。

冷たい雨も日中に上がった。

午後2時25分、女子のフリーが始まった。

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大学までラグビー部に所属。2013年10月に日刊スポーツ大阪本社へ入社。
プロ野球の阪神を2シーズン担当し、2015年11月から西日本の五輪競技やラグビーを担当。
2018年平昌冬季五輪(フィギュアスケートとショートトラック)、19年ラグビーW杯日本大会、21年東京五輪(マラソンなど札幌開催競技)を取材。
21年11月に東京本社へ異動し、フィギュアスケート、ラグビー、卓球、水泳などを担当。22年北京冬季五輪(フィギュアスケートやショートトラック)、23年ラグビーW杯フランス大会を取材。
身長は185センチ、体重は大学時代に届かなかった〝100キロの壁〟を突破。体形は激変したが、体脂肪率は計らないスタンス。