坂本花織とリーチ・マイケルの共通点「長所でもあり、短所」担当記者が 見る人柄

フィギュアスケート女子で56年ぶりの世界選手権3連覇を飾った坂本花織(24=シスメックス)。オフも7月からの新シーズンに向け、さまざまな挑戦を続けながら歩を進めています。

6月9日には所属するシスメックスの陸上部と、競技の垣根を越えた合同練習を実施。現場に同行した担当記者が、初めて取材した2016年を振り返りながら、思いをつづりました。

フィギュア

とっさに出た2人の名前

先日、とある場面で尋ねられた。

「記者生活で影響を与えられた選手はいますか?」

唐突な問いかけだった。

私はとっさに2人の名前を挙げていた。

世界選手権で演技をする坂本(2024年3月20日撮影)

世界選手権で演技をする坂本(2024年3月20日撮影)

「ラグビーのリーチ・マイケル選手と、フィギュアスケートの坂本花織選手ですかね」

記者という仕事について、もうすぐ11年になる。

イングランド戦でプレーする日本代表フランカーのリーチ(中央)(2024年6月22日撮影)

イングランド戦でプレーする日本代表フランカーのリーチ(中央)(2024年6月22日撮影)

答えるまでに時間があれば、さまざまな視点で考えることができ、さらに多くの選手の名前を挙げられるだろう。

その中で最初に出てきたのがリーチ・マイケルであり、坂本花織だった。

取材者として接していると、共通点が浮かぶ。

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大学までラグビー部に所属。2013年10月に日刊スポーツ大阪本社へ入社。
プロ野球の阪神を2シーズン担当し、2015年11月から西日本の五輪競技やラグビーを担当。
2018年平昌冬季五輪(フィギュアスケートとショートトラック)、19年ラグビーW杯日本大会、21年東京五輪(マラソンなど札幌開催競技)を取材。
21年11月に東京本社へ異動し、フィギュアスケート、ラグビー、卓球、水泳などを担当。22年北京冬季五輪(フィギュアスケートやショートトラック)、23年ラグビーW杯フランス大会を取材。
身長は185センチ、体重は大学時代に届かなかった〝100キロの壁〟を突破。体形は激変したが、体脂肪率は計らないスタンス。