現地限定【渡辺倫果の4日間】「中庭先生5位? 私2位!私の勝ちです」/中国杯

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第4戦中国杯>◇11月12日◇重慶華西文化スポーツセンター

昨季世界選手権代表の渡辺倫果(21=TOKIOインカラミ/法政大)が、浮上のきっかけをつかむ2位に入りました。

ショートプログラム(SP)2位で迎えたフリーは全体をまとめ、合計203・22点。0・75点差で優勝を吉田陽菜(木下アカデミー)に譲りましたが、表情が沈みがちで6位だった第2戦スケートカナダから笑顔が戻りました。

9日の公式練習から12日のフリー一夜明け取材にいたるまで、現地限定の「言葉」をお届けします。

フィギュア

中国杯・女子シングル成績


順位名前SPフリー合計
1吉田陽菜64.65139.32203.97
2渡辺倫果65.09138.13203.22
3ルナ・ヘンドリックス70.65130.84201.49
4ニーナ・ペトロキナ62.58125.46188.04
5マデリン・シーザス61.53118.05179.58
6キム・イェリム59.56117.12176.68
7エカテリーナ・クラコワ57.37115.78173.15
8ホンイー・チェン62.57106.09168.66
9オードリー・シン50.97105.87156.84
10イ・ジュウ50.96103.62154.58
11シャンイー・アン61.8690.50152.36
GP初優勝を飾った吉田、左は2位渡辺、右は3位ヘンドリックス(ロイター)

GP初優勝を飾った吉田、左は2位渡辺、右は3位ヘンドリックス(ロイター)

優勝した吉田(中央)、左は2位渡辺、右は3位ヘンドリックス(ロイター)

優勝した吉田(中央)、左は2位渡辺、右は3位ヘンドリックス(ロイター)

変更衣装「めっちゃ気に入っています」

11月9日 公式練習より

――実際に滑ってみて、会場のスケール感もありますが氷を含めていかがですか

渡辺 ちゃんと60×30(メートル)ある氷なので、非常に滑りやすく、狭くもなく、広くもなく、ちょうどいいサイズ感ですし、氷もだいぶ硬めで、滑りやすいので非常にいい印象のまま、公式練習を終えることができたと思います。

――今日、確認したかった部分はいかがですか

渡辺 昨日と今日でだいぶ氷の締まり具合が違っていたので、トーも強く突きすぎてしまうと結構跳ね返るぐらい硬い氷。そこらへんの力加減を調整しながら、今回練習しました。

――前回のGPから確認してきたことはありますか

渡辺 確認というか、カナダが終わってから体調を崩してしまって、その体調を戻すのに専念していました。ただジャンプの調子自体はそんなに崩れなかったですし、いい印象のまま今は進んでいっているので、明日、明後日、笑顔で終われるようにできればと思います。

――前回のGPの時に今回のプログラムがしっくりこない、という話があった。解消できてきていますか

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大学までラグビー部に所属。2013年10月に日刊スポーツ大阪本社へ入社。
プロ野球の阪神を2シーズン担当し、2015年11月から西日本の五輪競技やラグビーを担当。
2018年平昌冬季五輪(フィギュアスケートとショートトラック)、19年ラグビーW杯日本大会、21年東京五輪(マラソンなど札幌開催競技)を取材。
21年11月に東京本社へ異動し、フィギュアスケート、ラグビー、卓球、水泳などを担当。22年北京冬季五輪(フィギュアスケートやショートトラック)、23年ラグビーW杯フランス大会を取材。
身長は185センチ、体重は大学時代に届かなかった〝100キロの壁〟を突破。体形は激変したが、体脂肪率は計らないスタンス。