宇野昌磨×ミズノ コラボグッズ担当者に聞きました

フィギュアスケートの世界選手権(3月、カナダ・モントリオール)で3連覇が懸かる宇野昌磨(26=トヨタ自動車)は、自身のポリシーを貫きながら歩んできました。

4年に1度のオリンピックを競技者として最も特別な舞台とは位置付けず、日々の成長に価値を見いだしながら、トップスケーターとなりました。

そんな世界王者と2019年7月にブランドアンバサダー契約を結んだのが総合スポーツメーカーの「ミズノ」。1月18日午後2時には宇野とのコラボレーショングッズ第7弾の注文が受け付け開始となります。

多くの競技をサポートするミズノの目線で見た宇野や、応援するファンの姿とは-。担当の井口礼菜さんに聞きました。

フィギュア

異例の回答数

フリースカーディガンをはじめ、レッグウォーマー、ブランケット…。宇野とのコラボレーション第7弾は、日本を代表する老舗メーカーの固定観念を覆すラインアップとなっていた。

「他競技のアスリート同様、これまでは『宇野選手が着るもの』を販売してきました。一方で『宇野選手が着てくれている』という部分に、少しこだわりすぎていたのかもしれません」

23年12月、宇野昌磨の誕生日を祝うミズノオオサカ茶屋町の装飾(同社提供)

23年12月、宇野昌磨の誕生日を祝うミズノオオサカ茶屋町の装飾(同社提供)

2023年9月。「お客様アンケート」でファンの声を集めた。他と比べて異例ともいえる1000人以上の回答が集まり、これまでのコラボグッズの満足度は高かった。アンケートの98%が女性。多数の意見に目を通していると、新しい発想が生まれたという。

「宇野選手を応援するメーカーとして『ファンの皆さんと一緒に、楽しみながら応援する企画もいいのではないか』となりました」

2019年の契約時から担当する井口さんも、かねてフィギュアスケートに関心があった。荒川静香さん、村主章枝さんらが活躍していた時代から、お茶の間で母とテレビ観戦してきた。近年は仕事として接点が増え、気づいた点がある。

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大学までラグビー部に所属。2013年10月に日刊スポーツ大阪本社へ入社。
プロ野球の阪神を2シーズン担当し、2015年11月から西日本の五輪競技やラグビーを担当。
2018年平昌冬季五輪(フィギュアスケートとショートトラック)、19年ラグビーW杯日本大会、21年東京五輪(マラソンなど札幌開催競技)を取材。
21年11月に東京本社へ異動し、フィギュアスケート、ラグビー、卓球、水泳などを担当。22年北京冬季五輪(フィギュアスケートやショートトラック)、23年ラグビーW杯フランス大会を取材。
身長は185センチ、体重は大学時代に届かなかった〝100キロの壁〟を突破。体形は激変したが、体脂肪率は計らないスタンス。